衆議院議員 高木陽介
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公明新聞ビッグてい談

環境立国への流れを加速

   
 
環境問題について大いに語り合った(右から)野口、高木、神崎の各氏
 

「富士山清掃で日本を変える」

 

神崎武法 野口さんが、環境問題に取り組んだきっかけは何ですか。

 

野口健 ヒマラヤは“感覚の世界”です。絶えず「死」と隣り合わせで緊張感が張りつめているから、「生きる」ということ以外には何も考えられない。そういう世界に「ごみ」があったことに強い違和感を感じたのです。それが清掃登山を始めたきっかけです。

 

高木陽介 エベレストに各国の登山隊が残していった酸素ボンベの数には驚きましたね。

 

野口 本当です。

 

神崎 「富士山から日本を変える」という清掃活動を始められて、もう6年目ですね。

 

野口 スタートした2000年には100人程でしたが、少しずつ増えて4年目には一気に600人に。昨年は2800人、今年は3000人を超える運動になりました。

 

神崎 素晴らしい。大きな広がりですね。

 

野口 ある年の清掃登山では「せっかく参加したのに、ごみがないじゃないか!」と文句を言う人もいました。

 

高木 なぜ、ごみがなかったのですか。

 

野口 一般の登山者の多くが、自分のごみを持ち帰っていたんですね。

 

神崎 ニューヨークのブロークンウインドウの例に似ていますね。窓ガラスが一枚割れていると、他の窓ガラスも次から次へと割られてしまうという……。

 

高木 逆に、ごみを一つ拾う人が一人いれば、続いて拾う人が出てくると。

 

野口 ここ3年間は富士山麓の青木ヶ原樹海の清掃運動に取り組んでいます。樹海は不法投棄が多く、本当に汚い。タイヤ、バッテリー、アスベスト(石綿)、注射器、使用済み紙おむつまであるんですよ。今年回収したごみは、40トンに及びます。

 

高木 富士山は国立公園なのだから、行政がしっかり対応すべきです。

 

野口 そうなんです。しかし、環境省のパークレンジャー(自然保護官)は現在、全国立公園に234人(昨年度末)しかいません。富士山の場合、山梨県駐在は一人しかいないのが実情です。

 

高木 日本には富士山をはじめ、多くの素晴らしい観光の自然素材がありますが、それが十分に生かされていない。生態系や自然保護に配慮し、旅を通じて環境に対する理解を深めようという「エコツーリズミ」の考え方がありますが、これを生かせば、日本は大きく変わっていきます。

 

野口 全く同感です。その意味では、外国人旅行者の訪日を促進する「ビジット・ジャパン」という国土交通省のキャンペーンはいい。ただ、外国人はもとより、日本人こそが日本を観光したくなるようにしなければいけないですよね。

 

神崎 今後は少子高齢社会となり、人口は今年から減り始めました。だから人が移動することによって交流人口を増やし、経済を活性化されることは大切な視点です。

 

野口 自然の中にあるものは、ちょっとしたアイデアを出せば楽しめるものになります。地元の人と一緒になって知恵を出し合えば、観光の新しい形が見えてくるのではないでしょうか。

 

神崎 外国人も訪日したい。日本人もこの国の素晴らしさを実感できるようにしたいですね。

 

 

ごみの現場の衝動が行動の原点

 

高木 公明党は、政治の世界で軽視されがちだった環境政策を地球益、人類益の視点から政治の表舞台に押し上げました。その代表的な一例が、循環型社会の構築をめざした「循環型社会形成推進基本法」の制定を提案し、実現したことです。

 

神崎 公明党が「ごみゼロ」を国会で提唱したら、いつの間にか小泉純一郎首相も「ごみゼロ」を口にするようになった。公明党の環境政策が、政府の方針になっていったのは確かです。

野口住民運動の視点から言うと、環境NPOだけの運動では限界があります。NPO、地元住民、地方自治体、国が連携していないと、環境問題に対応していくことは難しい。

 

高木 環境問題への対応を全体観に立って計画し、皆が連携していけるようにコーディネート(調整)するのは、まさに政治の責務です。

 

野口 環境問題というと、自然を相手にするようなイメージがあります。しかし、環境を破壊するのは人間です。環境問題の相手とは、まさに「人間社会」なのです。どう環境に配慮した人間社会にしていくかです。

 

神崎 なるほど。今後の村づくり、町づくり、国づくりに、かかわる大切な視点ですね。

 

高木 公明党には、国会議員、都道府県会議員、区市町村会議員がいて、さらに地域の最前線には数多くの党員の方々がいます。そして、より良い地域づくりのために連携しています。

 

神崎 常に第一線の現場からの声を吸い上げて政策に生かすという「ネットワーク型の政党」であることが公明党の真骨頂です。公明党は結党以来、「現場第一主義」の姿勢を一貫して貫いてきました。政治とは困っている人を助けていくことが原点ですから、困っている人の所に行く必要があります。

 

野口 その通りですね。現場を見ているからこそ、どう行動すべきか、実感できる。私の場合、富士山の「ごみの現場」の衝撃は強烈でした。

 

高木 かつて都議会公明党の先輩議員が、隅田川にし尿運搬船が汚物をタレ流していた問題で、汚物が入っていた船底までハシゴで下りて行って調査しました。

 

野口 そこまで調査していたんですか。すごいですね。

 

高木 そうした現場第一主義の姿勢を、公明党議員は受け継いでいます。とにかく「現場に行かなければダメだ」と。

 

神崎 現場に飛び込み、実際に体験しないと、いい政策提案はできません。

 

野口 現場に足を運ぶという姿勢こそ、すべての原点だと思います。僕の持つ公明党のイメージは「しがらみがない」ということです。ですから公明党に対する期待は大きい。だからこそ、環境問題への取り組みを、より強力に進めてほしい。公明党がやってくれなければ、誰がやるんだと……。高木さん一度、富士山清掃に参加しませんか。

 

高木 ぜひ、“現場”に行かせてください。

 

神崎 公明党は、より一層、環境立国への流れを加速させていきます。野口さんのますますのご活躍を心から期待しています。

 

(10/30付 公明新聞より転載)

   
     
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