有権者が理解できる言葉を大切にしたい
「右手をご覧下さい」
箱根・芦ノ湖の遊覧船のアナウンスが船内に響いた。景色の説明のアナウンスが続くが、小学3年生の二男は、自分の右手のひらをじっと見つめながら、隣の祖母に尋ねた。
「おばあちゃん、右手を見ているけど何もないよ。何があるの」
一瞬の沈黙の後、家族は大爆笑となった。
年末の家族旅行の出来事。あいにく私は仕事のため参加できなかったが、後でその話を聞いて、思わず吹き出してしまった。
ところが、二男は「『右手をご覧下さい』って言えば、右手を見るよね。本当なら『右側をご覧下さい』だよね」と、反論する。
なるほど二男の言う通りだ。もちろん観光案内などで「右手をご覧下さい」は慣用句だ。だが、素直な子どもにとって、そのまま自分の手を見るのは当然だろう。
このことは、政治に関わる者として改めて考えさせられた。
政治家や官僚も、自分たちの世界でした通じない業界用語≠使ってはいないだろうか。
新聞記者時代に原稿をチェックするデスク(これも記者用語か。次長・副部長などをデスクと呼んでいる)に言われた。
「中学生が読んで分かる文章を書け」
今年は、統一選、参院選があり、「政治決戦」の年といわれる。有権者にどれだけ公明党の実績と政策を理解してもらえるか。これから始まる通常国会ではテレビ中継もある。一つの言葉を大切にしていきたい。
(平成19年1月10日付 公明新聞掲載)
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