支持者に悔し涙など流させてはならない
朝6時過ぎ。JR八王子駅頭に立ち、あいさつしていた。
通勤途中の壮年の支持者が歩み寄ってきて、私の手をギュッと握りしめた。「申し訳なかった」とつぶやいた。目には涙が浮んでいる。
「ありがとうございました。次は必ず―」。私も声が詰まってしまった。
定数1の小選挙区制が導入され初めての衆院選。11年前の秋だった。
2期目に挑戦の私は東京・八王子市を選挙区とする東京24区から出馬した。新人の時は中選挙区制で、八王子市内で獲得した票は3万4962票だった。無名の新人を支持者の皆さんが押し上げていただいた。
初めての小選挙区の戦いは激しかった。相手陣営はネガティブ・キャンペーンを張り、宣伝カーで「この街を創価市にしてはいけません」と連呼していた。
それでも支持者の皆さんは、必死になって票を拡大。前回より倍近い6万4730票だったが、一歩及ばず落選した。
開票結果が出て、自宅に戻ったのが午前2時。次の戦いはスタートしていると自らに言い聞かせ、早朝の駅に立った。
落選―。自分にとっても辛い3年8カ月の浪人時代だった。だが、何よりも辛く、悲しかったのは、支持者の必死の戦いが、無になってしまったことだ。
統一選前半戦の真っただ中。私たち議員、そして候補者は、支持者に悔し涙を流させてはならない。そのためにも一瞬一瞬が勝負。どんなに逆境でも勝ち抜いていきたい。
(平成19年4月4日付 公明新聞掲載)
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