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会 議 録
第159回 参 「国土交通委員会」 23号 いろんな報道を見ますと、日本海、特に北朝鮮とのいろんな経済的な交流のあるようなそういう港、あるいはそういう業者の方々が、いろいろ地元を通じて、今回のこの法案がどういう、日ごろの生活、直接の生活に対してどんな影響が掛かってくるのかというような危惧をされておるという、そんな報道も見たわけでありますけれども、今申し上げましたように、この第三条の第二項の七号というのは具体的にどんなことなのか。いわゆる北朝鮮が入港する、そういう港、地元の水産加工業ということが想定をされるんですけれども、こうした場合に地元対策というのがやっぱり必要となってくると思うんですけれども、そういうことはどういうふうにお考えになられておるのか、少しお考えを聞かせてください。
○衆議院議員(高木陽介君) 今御指摘のありました第三条の二項というのが、前項の閣議決定において、次に掲げる事項を定めなければならないということで、例えば入港禁止の理由ですとか、また特定の外国、特定船舶等々ずっと挙げまして、そして第七号に、その他入港禁止の実施に関する必要な事項というように定めました。 少し、もう時間がありませんので、水野先生、ちょっとこれ、質問予定になかったんですが、私はこの北東アジア、いわゆる極東アジア、この今のこの状況というのを大変危惧をしておる一人であります。そして、危惧をしておるそのまた新たな懸念というのは、韓国で四月に選挙があったときに、いわゆるウリ党ですね、ウリ党が非常に躍進をした、過半数を取った、そしてまたその中に民主労働党といういわゆる共産主義に近い考え方の議員も十人も当選をしたということで、非常に北朝鮮、北朝鮮へと韓国がスイングをしておる。そして、中国は、私は、御存じのように北朝鮮というカードをやっぱりいつまで使うのか。そして、ロシアというのもやはりその中で最近は北朝鮮とは距離を置いておりますけれども、こういう北東アジア、極東アジアの今のこの情勢を考えたときに、私はやはり台湾というものの位置付け、台湾というものを日本がやっぱりどうしていくのかということ。 これはやはり、単に中国は一つだというこういう、我々はいつまでもこういう呪縛にとらわれておるのではなくて、本当に日本の安全、安保、そして我々の経済をどうしていくということを考えたときに、やっぱりこういうことも私は非常に大事だと思うんですけれども、ちょっと水野先生、その台湾とのいろんなことをされておられるので、全体としての日本の安全の中で最後にちょっと考えを聞かせてください。
○衆議院議員(水野賢一君) この法案とは直接関係はないんですけれども、委員とはこの前、陳水扁総統の就任式も台北で御一緒いたしましたし、認識としては非常に共通点が多いと思いますし、日本と台湾の間で今、正式な国交というのがないですけれども、同じ民主主義、また自由主義、こういう価値観を有する国同士として連帯していくことというのはより一層必要なんじゃないかというふうに考えております。 ○大江康弘君 先生方の御努力に感謝を申し上げまして、終わります。ありがとうございました。
○富樫練三君 日本共産党の富樫練三でございます。 今回の総理の再訪朝でございますけれども、正に停滞する日朝関係、この状況を変えようと、そして、正に二〇〇二年九月の日朝平壌宣言、これに基づいて日朝関係を進めていこうという基本的な考えがございます。それはもちろんのこと、日朝間の非常に大きな懸案でございます拉致問題の解決、そしてまた委員御指摘の核その他の核ミサイル、安全保障の問題、これについて平和的な解決を図るということ、それが基本にございますけれども、そうした上での日朝の国交正常化を図ろうと。そういう中で、総理のお考えとしては、もう一度自分が、御自身で訪朝されて、そういう日朝間、日朝の基本を成す平壌宣言の再確認をし、そして双方がこれをきちんと履行していく意思を確認したいということ、これが基本でございました。その中で、申し上げましたとおり、拉致問題についての解決をまず早急に図らなければいけないと。 全体に、なかなか全体の解決をするということにつきましては難しい問題がございますけれども、一定の成果もございました。家族の方が、五人の方がお帰りになるということがございましたけれども、なお問題が多く残されてございます。この問題をやはり解決の道筋を付けていくということでも議論がなされたわけでございますし、また核問題につきましても、金正日委員長自身が六者協議について非常に積極的な発言をしたということで一定の成果がございましたが、これはむしろこれから本当にこの発言その他がきちんと履行されるかどうかということでございまして、政府としては一層努力をしていかなければいけないというふうに考えております。
○富樫練三君 提案者に伺いますけれども、二〇〇二年九月の日朝平壌宣言ではこういうふうに言われています。「両首脳は、日朝間の不幸な過去を清算し、懸案事項を解決し、実りある政治、経済、文化的関係を樹立することが、双方の基本利益に合致するとともに、地域の平和と安定に大きく寄与するものとなるとの共通の認識を確認した。」としています。ここは平壌宣言の大変大事な部分であるというふうに理解しております。 しかし、その一方で、まだ両国には解決していない問題、例えば拉致問題、また今現在六か国協議で協議されております核の問題等々がございまして、これが誠実に解決していかなければならないと思います。その上において、先ほど政府参考人、外務省の方からも答弁がございましたように、我が国としては対話と圧力でしっかりと交渉をしていくと。その一つの、圧力の方のカードとして今回の法案を提案をさせていただきましたし、最終的にはこの拉致問題、又は核の問題といったものは確実に解決されるべきであると思いますし、それを目指して今後政府も取り組むべきであろうと、このように認識をしております。
○富樫練三君 もう一度ちょっと外務省に伺いたいと思います。
○富樫練三君 そこで、この再訪問、再訪朝の中で、今後、日朝平壌宣言を遵守していく限り日本は制裁措置の発動はしない、こういうふうに言明をしたわけですね。それにもかかわらず、今回制裁措置を発動するための法的根拠を作ると、こういうことであります。 正に今回総理が訪朝されて、再訪朝されて、そこで、今、委員御指摘のとおり、日朝平壌宣言がきちんと遵守されている限りにおいて制裁措置を発動する考えはないということを言われたわけでございまして、これは先ほども申し上げましたように、正に日朝平壌宣言をきちんと守るように、遵守するように、これは双方でございますけれども、我々としては特に北朝鮮側にそれを強く迫っていくと。逆に言えば、そういう限りにおいてこの制裁措置を発動する考えはないということを言われたわけでございます。 そしてまた、今御審議がございますこの法案につきましては、法案そのものは、これは北朝鮮側もよく承知していると思いますけれども、正に立法府における御判断でございまして、それについての議論というのは特にございませんでした。 我々としては、当然のことながら、今後とも平壌宣言の遵守ということでいえば、対話と圧力という基本路線を変える必要はないというふうに考えてございますし、そういう意味で、我々としてここではっきりと申し上げたのは平壌宣言を守っていこうと、そういう限りにおいては政府として、行政府として正に制裁の措置を発動する考えはないといったことを言ったまででございますので、基本的にこの御審議と直接にそれで矛盾することはないというふうに考えてございます。
○富樫練三君 そういう上に立って提案者の方に伺いたいと思います。 ただ、よく言われるのが、これは北朝鮮を念頭に置いているのか。北朝鮮は念頭には当然置いているわけでございまして、その中で、正に先ほど大江先生の質問に答えたような核実験、ミサイル発射、また拉致問題などは何の罪もない一般国民をいきなり拉致をしてという国家犯罪の、これに対して解決に誠意を見せないということ自体が我が国の平和及び安全の維持ということに対する大きい脅威であるわけですから、これに対して圧力を掛けなければ解決をしないと政府が判断したときは、当然発動し得るというふうに考えております。
○富樫練三君 ということは、拉致問題解決の外交カードとして活用し得ると、こういう認識なんだろうと思いますけれども、私は、冒頭で申し上げましたように、私どもは拉致問題について国民の人権と安全を脅かした国際的な犯罪ということで断じて許せないということは先ほど申し上げましたけれども、この問題の全面的な究明、被害家族の皆さんの帰国を求めているわけですけれども、国交の正常化を目指す両国間の真摯な話合い、この中に緊急に解決されるべき課題として拉致問題を明確に位置付ける、このことはとっても大事だというふうに考えています。対抗措置として人や物の往来を全面的にストップをすると、こういうやり方で対応をするということが拉致問題の解決に新たな障害を作り出すことにならないだろうかという危惧がございます。 先ほど、いわゆる共産党の三原則の中で正に申されておられましたが、日本というのは武力でもって圧力を掛けるということはしない国であります。だとすれば、あらゆる外交手段、平和的な外交手段を使って交渉カードを作り出していく、その中で相手の誠意といいますか相手の出方というのをしっかりと見極めていくということ、これが必要なことだというふうに思っております。
○富樫練三君 若干、経済問題について触れたいと思いますけれども、今度の法案の内容というのは北朝鮮などを、特定の国を対象にしてその国に船籍を有する船舶及びその国に立ち寄った船舶を、日本政府の側の独自の判断で日本の港に対する入港を禁止すると、こういうことであります。これが行われれば、日朝の貿易とかあるいは人の往来、全面的にストップすることに、これを可能にするわけです。そうなれば、当然ですけれども、日朝間の経済にも何らかの影響が出るというふうに思われます。 どのような船舶を指定していくか、またそのケース・バイ・ケースという話もありましたけれども、そういった中で、あくまでも我が国の平和及び安全を維持するために特に必要があると認めるときと、特定船舶の入港を禁止することも一つの手段として持つことを可能としておりますけれども、外交上の選択肢を広げるという意味で、これは経済的な影響は、我が国も与えますけれども、それ以上に国益にかなうと。ある意味でいうと、高い次元の国家的法益を優先させるために必要やむを得ない、このように考えております。 また、影響が出るというふうに委員はずっと指摘をされておりますけれども、外為法の審議でもあったと思いますが、いわゆるこれは制裁のカードとなりますので、影響が出ないとなりますとカードとしては使いようがないわけでございますので、経済的に影響を与えていくと、制裁をしていくと、こういった観点からこの法律が発動されるというふうに認識をしておりますので、その点については、今後の対話と圧力の、圧力の部分の一つのカードとして有効に機能していくと、このように考えております。
○政府参考人(薮中三十二君) お答え申し上げます。 そうなってまいりますと、この法案というのは、例えば拉致問題の解決とか、あるいは北東アジアの平和的な国際関係を確立をしていく、そのための平壌宣言とかあるいは六者協議、こういう中で大変な大事な方向が今作られているときに、そこに逆流というか逆行する、水を差す、そういうことになるのではないかということを指摘をして、私の質問を終わります。 | | |
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