衆議院議員 高木陽介
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夕刊フジ 連載I

永田町維新「型にはまらず」

   
 

民主大失態で揺れる

「若さ」の期待と不安

 

 

しがらみ少ない分、発想大胆

 

 政界の「若手」が揺れている。

 いわゆる「堀江メール問題」で永田寿康衆院議員が大失態を演じた。さらに民主党執行部の対応の稚拙さも際立った。

 問題の「送金指示メール」を検証もせずに、簡単に信じ込んでしまった永田議員。さらに予算委員会で質問のゴーサインを出してしまった野田佳彦前国対委員長。さらに、党首討論で大見得を切った前原誠司代表。

 年齢をみてみると、永田議員は36歳、前原代表は43歳、野田前国対委員長は48歳。

 今回の一連の流れをみて、「中堅・若手の側近議員に頼った党運営は今、世代を問わず党内の批判を受けている」(毎日新聞)と、「若手」の危うさを感じる人も多いのではないか。

 「若手」議員の多くはしがらみが少ない分、大胆な発想をする。ベテラン議員のように思慮深く、バランス感覚は持ち合わせてないが、その分、行動力がある。ベテランはプロフェッショナル。若手はアマチュア。そんな比較をして見ていた人もいると思う。

 私が初当選した平成8年の衆院選。当時、「政治改革」がキーワードだった。日本新党、新生党、新党さきがけなどの新党ブームもあって、多くの「若手」議員が登場した。その時の初当選組に、前原代表、野田前国対委員長のほか、安倍晋三官房長官もいた。わが公明党も太田幹事長代行はじめ、当選52人のうち26人が新人。私も33歳で、511人の衆院議員の中で10番目の若さだった。

 その後も「若さ」は選挙のときに、一つの「売り」となってきたのは確かだ。だが、今回の騒動で、「若さ」への期待感が、「危うさ」への不安感へと振り子が動いている。

 ただ、「若手」議員って何歳までだろう。当選4回、46歳の自分は「若手」か「中堅」か。まあ「ベテラン」でないことは確かだ。

 でも、永田町の年齢感覚ってちょっと変。一般の会社だと、30代、40代は第一線で活躍し、「若手」とはあまり言わないのでは。新聞記者時代の同期はもう「デスク」として、若手記者の原稿チェックの側にまわっている。

 

 

年齢がすべてではないが・・・


 幕末から明治維新。幕末の志士たちは坂本竜馬33歳、高杉晋作27歳、吉田松陰29歳、近藤勇35歳。いずれも彼らの享年である。

 時代は違うかもしれない。年齢がすべてでもない。ただ、時代を動かすエネルギーは必要だ。「何のため」「だれのため」という明確な原点があれば、「危うさ」を内包しながらも「バランス」がとれると思うのだが…。



(平成18年3月7日付 夕刊フジより転載)

 
 

   
     
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