衆議院議員 高木陽介
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夕刊フジ 連載K

永田町維新「型にはまらず」

   
 

民主総退陣も疑問だらけ

新代表選びも二転三転?

 

 

だれもが疑問に  謝罪もすべて許されない

 

 「迷走の果ての総退陣」「『未熟だった』ではすまない」「迷走民主の遅すぎたけじめ」―。

 1日の朝日、毎日、読売各紙に掲載された社説の見出しである。

 1ヶ月以上、混迷していた「偽メール問題」。衆院予算委員会で質問をした永田寿康氏が議員辞職願を提出。民主党・前原誠司代表も責任を取り、代表を辞任した。

 冒頭の各紙社説の見出しのように、今回の民主党の対応については、メディアも厳しい論調だ。鳩山由紀夫氏、菅直人氏、岡田克也氏と3代続けて代表任期を全うできず、途中で辞任。前原氏も3人の先輩の後に続いてしまった。

 今回の「偽メール問題」で、民主党は対応を誤ったとだれもが思っているのではないか。

 1年半前、ある出版社の知人から1冊の本をいただいた。「それなら許す!あなたと会社を救う謝罪術」。著者は田中辰巳氏。潟潟Nルートで広報課長などを務めた後、潟潟Xクヘッジを設立し、危機管理の専門家として活躍している。

 公明党の広報局長の私にとっても、同書を一読して、「う〜ん。そのとおり」と納得させられる箇所がいくつもあった。

 その中に「許されないおわび」として10種類の具体例をあげている。

例えば分類一「言い訳や反論まじりの謝罪」。メール問題で永田氏の最初の謝罪会見の時も、メール提供者を信じたなどと、言い訳になっていた気がするのは私だけではあるまい。

 分類五は「頭を下げる方向を間違えた謝罪」。これも、当初、被害を受けた武部幹事長が「誰に対して謝っているのか」と怒りをぶつけたように、多くの人が首をかしげた。

 さらに分類九の「処分のともなわない謝罪」。民主党の処分は永田氏の党員資格停止6ヶ月。国民は「その処分はいったい何だ」と感じていた。そして結局は、執行部総退陣と、永田氏の議員辞職。

 いずれも同書の指摘した「許されないおわび」の分類にあてはまった。

 

 

これでは民主主義成り立たぬ!!


 後手後手にまわって泥沼にはまってしまった民主党。これから新代表選びで二転三転あるかもしれない。

 それにしても、2月20日の段階で「メールが本物ではない可能性が高い」と聞かされた前原氏が、2日後の党首討論で、なぜ「確証を得ている」と踏み込んだのか。総退陣はしたが、疑問の残る決着だ。

 他党のこととはいえ、野党第一党がしっかりしないと、民主主義は成り立たない。


(平成18年4月4日付 夕刊フジより転載)

 
 

   
     
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