衆議院議員 高木陽介
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夕刊フジ 連載30

永田町維新「型にはまらず」

   
 

ホットな代表演説にほっとした〜

 

 

 おとそ気分の抜けない2日午前の新宿駅西口。小田急、京王などのデパート前には、「福袋」目当ての人で、あふれている。

 百貨店前のロータリーで、公明党の新春街頭演説会が行われた。今年は昨秋スタートした公明党の太田新体制で初の新春街頭演説会となり、正面にセットされたテレビカメラもいつもより多い。

 始まる前、街宣車の中で太田代表と打ち合せ。今年は4月に統一地方選。7月に参院選が予定され、政治決戦≠フ年といわれている。太田代表も今年の抱負を語ることになっていた。

 しかし、演説したことがすべて報道されるわけではない。特に取材する記者の側からみれば何かホットな「ニュース」が欲しいところ。

 「ホワイトカラー・エグゼンプションはどうですか」。私の提案に太田代表もうなずいた。

 「ホワイトカラー・エグゼンプション」制度とは、一定の要件を満たす会社員を労働時間規制から外し、残業代の支払いをなくすというもの。昨年末、厚生労働相の諮問機関の労働政策審議会が同制度の導入を適当とする報告書をまとめた。同省は今年の通常国会に同制度を盛り込んだ労働基準法改正案の提出を検討している。

 「一気にそんな制度をつくったら大変だとの声がちまたにあふれている」。マイクを握った太田代表の手に、一段と力が入ったような気がした。横で聞いている私も「その通りだ」とつぶやいた。「慎重の上にも慎重にやっていかねばならない」と通常国会での法制化は時期尚早との考え方を示した。

さらに、与党の中で協議会を設置し、議論を深めていくことを提案した。

 その日のTVニュース、翌日の朝刊各紙で、この太田代表発言はとりあげられた。広報担当としては発信力≠ェ今年のテーマだ。

 経営者側からみれば、残業代を支払わなくてすむこの制度は歓迎だろう。しかし多くのサラリーマンは、そう簡単に納得できない。もちろん、労働時間以外にも、賃金の評価基準はあろう。しかし、その基準は誰もが理解できるものでなければならない。

 そのためにも、拙速に法案提出するのではなく、もっと議論を深めてもいいのではないか。太田代表の発言は、労働のあり方に一石を投じた。

 

 

(平成19年1月10日付 夕刊フジより転載)

 
 

   
     
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