衆議院議員 高木陽介
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夕刊フジ 連載31

永田町維新「型にはまらず」

   
 

北、安保理…カギ握る中国の役割

 

 

白熱した胡錦濤主席との会談

 

 話題が北朝鮮問題の時だった、胡錦濤国家主席が口を開いた。

 「友達はやめることができても、隣同士はやめられない」

 それまで終始、笑みを絶やさなかった胡主席の表情が一瞬、淋しそうに感じられた。7日から9日まで、公明党訪中団のメンバーとして、太田昭宏代表らと共に北京を訪れた。訪中して2日目に胡主席との会談は行われた。約45分の会談であったが、話題は多岐にわたり充実した内容であった。

 なかでも、北朝鮮問題は白熱した。太田代表は「中国の役割に期待したい」。特に拉致問題は日本にとって重要なので、「中国のサポートをお願いしたい。(6カ国協議の)俎上にのせてもらいたい」と強調した。

 6カ国協議についてしばらく議論が続き、冒頭の胡主席の言葉となった。日朝の溝は深い。中朝の関係も核実験以降、ギクシャクしたものとなっている。同じ東アジアの隣国としての苦しい胸のうちを胡主席は吐露したように私は感じた。

 訪中3日目の朝は武大偉外務次官と会談。6カ国協議の議長でもある。

 太田代表が国連安保理の日本の常任理事国入りについて、中国に応援してもらいたいと主張した。「中国一国だけで常任理事国入りを決めることはできない。他の多くの国々に(日本が)働きかけるよう」と武次官は消極的な回答。

 続いて、前駐日大使であった武次官は流暢(りゅうちょう)な日本語でこう話し始めた。「水至りて、自然、水路となる」。中国の古典の言葉だそうだ。水が集まって自然に水路ができるように、常任理事国への道も支持が集まれば、自然となれるとの意なのだろう。

 太田代表がすかさず言い返した。「『人が歩いて道となる』との言葉もあります」。人が意思を持って歩かなければ道もできない。中国の意思はどうなのかと。

 この話題は平行線に終わったが、今後も継続的に訴えなければとの思いを強くした。

 昨秋の日中首脳会談で両国の関係について胡主席は「著しく改善をした」と語った。北朝鮮も安保理問題も、中国が重要だ。日中関係は目が離せない一年になりそうだ

 

 

(平成19年1月16日付 夕刊フジより転載)

 
 

   
     
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